カフェには大きい、どっしりと大きな素敵な椅子。

akaiitoを始めた当時、インスタグラムも普及しておらず「それ何?」って時代。まだガラケー率の方が高い時代で(私もガラケーでした)スイーツが「可愛い」という時代ではなかったんです。そんな時代からakaiitoのスイーツは今と変わらず可愛くて、多くのお客様にウキウキしていただいておりました。もちろんカフェのインテリアもただの椅子という事が多かった時代でした。

そんな時代に「おとなの寛ぎ」というコンセプトの店を始めようと、この大きなロイドルームの椅子を入れたのです。お客様にドーンとお座りいただきたくて。

LloydLoom

LLOYD LOOM / ロイドルームとは

1917年にアメリカ人のマーシャル・B・ロイドが伝統的な家具の製法に改良を重ね、紙とワイヤーを用い斬新で美しい家具を完成させ始まった家具ブランドです。この画期的な製法は、伝統的な枝編み細工とは異なり、フレームとファブリックを別々に作ることができるため、バラエティ豊かなデザインを生み出すことを可能にしました。20世紀のデザインを変える先駆者として大きな成功をおさめたロイドルームの家具は、1922年、イギリスのウィリアム・ラスティが経営するW・Lusty&Sons社が製造ライセンスを取得したことで、ヨーロッパでも広く知れ渡っていきます。ウィンブルドンのロイヤルシートや豪華客船などにも使用され、当時のステイタスシンボルだった鉄道産業のLondon and North East Railwayのホテル全館に採用されたことで、伝統と品格を重んじる英国人に認められる存在となりました。当時の製品は、現在ではコレクターズアイテムとしてヨーロッパ各地で高い人気を誇っています。

ウィンブルドンセンターコートのロイヤルシートを手掛けた、イギリスの名門チェアメーカー【 LLOYD LOOM OF SPALDING 】フレームはブナ材のベントウッド(曲げ木加工)でしっかりと組まれ、ペーパーコードファブリクとが織りなすエレガントな曲線美、職人技は、世界中のセレブリティを魅了しました。

*数年前にプレミアムロイドルームは廃業になったようです。100年以上続いてきたのに、今はこんな大きな家具はイギリスのご家庭にでも大きいのかもしれませんね。イギリスでは椅子を直す職人さんが大勢いらっしゃるので、きっとみなさん修理しながら大切に使われる事と思います。

今後の流通はVINTAGEで状態の良いものだけになってくると思うので、akaiitoでロイドルームにお座りいただいて、心地よいカフェの時間をお過ごしいただける事は特別なお時間になる事と思います。

カフェで過ごす姿もカフェの時間です。座り心地の良い身体を包むような椅子に座っていただく人生の一コマ。

カッコよく見える、心地よい、そうしてもう買えない笑。この座り心地もakaiitoの想い出ですよね、LLOYLOOMと言えばakaiito多分、そうなっていると思います。座面い板が無いこの椅子は、本当に包み込まれたような感覚。

 

お客様の想い出と共に、これからも大切にしてゆきたいです。