akaiitoを始めてから、カフェの椅子について興味を持って下さる方が増えました。
私がカフェを始めた10年前、飲食店の椅子は特に何も思われておらず、リプロダクト(贋作?)の商品が並べてあったりする事が多かったです(今もかな?)
価格はかなり安いですけど・・・・と書いていたら、フリッツハンセンのHPにこんな記載がありました!!
以下フリッツハンセンHPより
「近年一般的に言われるリプロダクト製品やジェネリック製品とは、意匠権の期限が切れた製品を正規メーカー以外が製作したもののことで、特徴は価格が安い、品質が低い(座り心地や耐用年数などが全く異なる)、修理・アフターサービスがないなどがあります。
「本物」のフリッツ・ハンセンの製品は、長年の開発努力のもとにできあがった作品です。製品ひとつひとつの品質に徹底してこだわり、最高のサプライヤーから張り地や部材を仕入れ、熟練した職人の手により家具が生み出されています。それに対しコピー品は「本物」を模造したものであり、細かなディテールやサイズ感の違いがあったり、製作工程の違いなどから品質の劣るものがほとんどです。
フリッツ・ハンセンではコピー製品の製造に関し厳しい調査を行い、既に生産されているコピー製品の処分およびその生産の停止に対して法的措置をとる方針です。」
以上
というわけなのですが、そういう家具でも「カッコイイ」となってしまうのはすごく嫌なところでした(私にとって)。だって・・家具に対する愛が無いですもん。。
お客様をお招きする場には、すっと憧れていたカフェには絶対に向いてないという大きすぎなヴィンテージのLloydLoomチェアを置きました(*^-^*)。
だいたいカフェに置く椅子は45×45位が多くの客席を作れてよいとされていますが、この椅子は背もたれのカーブまで入れると1脚で75センチ必要なので、席数が取れません。飲食店にとって席数は命(それによって売り上げが変わるので)で多く入れば入るほどいいのですが、ロードルームを置くと、席数がほんとに少なくなります(1卓2脚で210センチ必要です/普通は150センチ位)。
それでも置きたいのは、お客様に座っていただきたいという「愛」なのです。
で、とう編みではありません(これもう言いまくっているけれど笑)。このワイヤーに紙を巻いて作るスタイルはロイドルームの特徴です。
youtube ロイドルーム
座面に板が無いので疲れません。
雑誌のパリやロンドンに住んでいるおしゃれな人の部屋特集でたまにフィーチャーされています。
この椅子が心地いいと、良い気分だなと、そう思っていただけるご年齢になってご来店いただくのがいいのかな?と思っています。
akaiitoのカルテルのテイクの下になっている小さな椅子ですが・・・ただの椅子だと思われているかたもいらっしゃると思うのですが、カルテルのボエムです。
カルテルonカルテルです。
テイク フェルーチョ・ラヴィアーニ、 ボエム フィリップスタルクのデザインです。
そして、AALTOのデザイン(本日2回目)も素敵です。小物が多いです。この本をお土産に下さったお客様は、家の中おしゃれなデザイナーズ物がとってもおおいです。
アレッシィを沢山集めていらっしゃって(当店にあるのはマジックバニー!)レアものも多いです。そういう心地のいい空間で暮らしていらっしゃる方が、akaiitoの空間も気に入って下さっていて本当にうれしいです。
座り心地の良い椅子と、好きなインテリアと、居心地の良い場所・・・相まって、お気に入りのカフェと認定していただいてすごく嬉しいです。
この本を見て、作った人へのリスペクトや愛を再確認しました。
モノマネでは愛がないですし、人の名作を真似しても…
使い捨てではなく長く愛せる物を!愛情込めて作られたものを、ただ形だけの安価な偽物ではなく・・・愛して好かってゆくそんな暮らしがエコなんだと思います。
作った人デザイナー作品への愛、作った人へのリスペクト、お客様への愛、温かく心のこもったもの・・・そんなインテリアが大好きです。