色々な事を考えています。

これからどんな店にしてゆこうか?どんな風に楽しんでいただけるだろうか?と。

閉店後、パリの雑誌を見たり自分の夢ノートを見たりして、まったくいつもとは違う場所にいるような気分です。過去へ戻ったり、未来へ行ったり。

20年前の雑誌を引っ張り出してきて見ていました。ちょうど2003年の雑誌です。ドリンクの値段・・・変わってませんでした。20年前から飲食の金額って変わってないんですね。。。物価は上がっているのに・・・

あの頃は、働いていたカフェで色々なドリンクやスイーツを考えていました。どんなメニューを考えたのかもう思い出せないほどですが、大阪の人気の店だったので、金曜日の夜なんかは本当にすごいお客様の数でした(100名様以上)。私の考えたドリンクやスイーツを色々な場所から来たとっても多くのお客様に愉しんでいただけたあの「楽しさ」を想い出していました。お客様は「仕事が終わった~さぁ週末だ!」って、喜びがあってご機嫌で。ドリンカー(ドリンク作るスタッフ)に入ったら、夜営業が始まると、どんどんどんどんおオーダーチップが出てきて5メートル位になるんじゃないかと笑。それを二人コンビでチャッチャとドリンクを仕上げてゆくのですが、あの夜は楽しかったです。(ここでも夜営業したいなぁ・・・)

あの頃は、スマホも無くてガラケーでした。店で写真を撮るという事は許される事ではなくて「お客様がカメラを出したらお断りして下さい」と会社から言われているようなそんな時代でした。でも、当時の雑誌や自分の写真やメニューの資料を見返していると、スマホの無い時代のメニューはすごくクオリティーが高いです。映えるという言葉が無かったので、お客様をただ感動させたい!という気持ちです。そしてメニュー開発は誰にでもできる仕事でも無かった気がします。綺麗なスイーツを出す店もそう多くは無かったと記憶しています。

そして今、これからの事ですごく悩んでいました(います)。

でも、ここ(akaiitomaison店内)にいると、自分自身でもパリのアパルトマンの小部屋に迷い込んだような気分で、アメリやニノが外にいそうな感じです。この部屋で出来る事、この部屋にお客様に遊びに来ていただく事、そんな時間をこれからも愉しんでいただけたら嬉しいです。

特別なお時間をお過ごしいただけます様に。

こうやって、立ち止まって考えるのも何年振りかです。夜のこの時間に、お客様の笑う声だとか話し声とかいっぱいだったら楽しいなぁなんて思う、6月には12年目に入るakaiitomaisonの店主です。