
午後三時。
やわらかな西日が赤い壁を染め、木のテーブルに影を落とす。
扉を開けた瞬間、外の時間とは少しだけ速度が変わるのがわかります。
ここは、生駒の住宅街にひっそりと灯る小さなアトリエ。
パリの古いアパルトマンの一室のように、どこか私的で、どこか物語の気配がある空間です。
席数は多くありません。だからこそ、ひとりで訪れても、自然と背筋が伸びる。
15年目。約5,479日。
雨の日も、風の日も、真夏の熱気の中も、オーブンの前に立ち続けてきました。
温度計の数字だけではなく、生地の呼吸、空気の湿度、卵の機嫌まで読む。そうして生まれたチーズケーキは、「初めて食べる」と言っていただける味に。
やわらかく、ミルキーで、濃厚。
静かに心に残る一皿です。
ご注文をいただいてから煮出す漢方チャイ。
お客様のお顔を見てから挽くコーヒー豆。
湯の落とし方を、その日の気配でほんの少し変える。
効率とは正反対の営みかもしれません。
けれど、この「わずかな揺らぎ」にこそ、人がここにいる意味が宿ると私は信じています。
このチーズケーキは、通販で全国へ。
生駒市のふるさと納税返礼品として、そして「ナラノコトナラ」の返礼品としても選ばれています。
遠くに届いても、姿勢は変わりません。
小さな部屋で守ってきた丁寧さのまま、箱を開ける誰かの時間に寄り添う。
そして、少しだけ秘密を。
店内に、静かに光が落ちる席があります。
お客様の間でいつしか「恋が実る席」と呼ばれるようになった場所です。告白が成功した、再会が叶った、長く止まっていた関係が動き出した――そんな報告を、何度も聞いてきました。
。
その席に座る人は皆、いつもより少し素直な顔をしています。
甘さが、心の緊張をほどくのかもしれません。
大きな店ではありません。
派手な演出もありません。
けれど、ここには「自分のために選ぶ時間」があります。
誰とも同じでなくていい。
人混みから少し離れて、自分の感性に戻る場所。
扉を開けるとき、あなたはただの来店者かもしれません。
でも帰る頃には、「この場所を知っている人」になっている。
もし今、少しだけ静かな場所を探しているのなら。
そして、ほんの少しだけ未来に期待したいのなら。
この小さなアトリエは、今日も、あなたを待っています。
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📍奈良県生駒市俵口町514
営)12:00~17:00(LO)
木・金・土・日
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カフェアカウント
チーズケーキアカウント
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静かに自分を取り戻すための、小さなチーズケーキの部屋