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akaiitoは「おとなの寛ぎ」をテーマに今年12年目に入る小さな店です。なので、おひとりでご来店のお客様がほとんどです。お静かにお過ごしのお客様が多いので、男性お一人でのご来店でも心地よくお過ごしいただけるようです。
私自身質問されるのがすごく苦手なので、お客様にも色々なご質問などはしないようにしています。何年も通って下さっていて、その上でお話のはずみでお客様の職業を知ったりします。お客様の方から「こんなことしてるんです」とお話しされない限りは、無用にプライベートに踏み込む事も致しません。
よく「人は肩書ではない」とか「人は職業ではない」とか・・・色々な事を言われて久しいですがそのわりには「お仕事はなにをなさってるんですか?」という質問は挨拶のように繰り返されると思います。それだけではないですが、本質を感じ取る前に「ググる」という癖のようなものが人々をむしばんでいる気がします。
よく店内でお客様同士で楽しくお話しされている事がありますが、みなさん連絡先の交換とかされないんです。繋がるってそういうことじゃなくて「またakaiitoで会った時に話しましょう」という感じです。akaiitoという店で繋がっているという事です。その方が気が楽で楽しいですよね、LINEとかそういうのに縛られないで「また会えたらいいですね」というご関係です。仕事でも関係なく、ご近所でも関係なく、利害がないので何でも話せるし連絡先の交換もしていないので悩みを相談出来たりもします。もちろん、職業も肩書も・・・お互い何にも知らないかんじです。
お話をされるのが苦手なお客様ももちろんいらっしゃいます、チーズケーキを食べて漢方チャイを飲んで「癒されたなぁ」ってお帰りになります。
無理に知ろうとしない関係、履歴書に書ける事より感じる事だけで充分な関係、そういう事がおとなの寛ぎなんだとお客様を見ていて感じます。星の王子様的世界観ですね。
時には、面倒くさい人間関係から離れて「ほっ」と出来るひと時をお過ごしいただけたら幸いです。