大雨の中

外は真っ暗、大粒の雨。そんな中で大阪からご家族でお客様がご来店下さいました。とてもほんわかした雰囲気の素敵なご家族です。

オーダーいただいたメニューをご用意して、お席まで運ばせていただくとドリンクをお口にされても「美味しいなぁ」スイーツをお口にされても「ほんまにおいしい」と、聞こえてきました。ご家族でカフェの時間をとっても愉しんでいただいているようで、私の方もすごく幸せな気持ちをいただきました。ありがとうございます。

「すごいすごい」「おいしいおいしい」そんなお声と共に、幸せな時間が広がりました。

私は無類のカフェ好きで、このブログをご覧いただいている方が生まれる前からカフェで働いているかもしれません。元々は、小さな時から誰かを喜ばせるのが大好きで、母が栄養士だったのでお料理やスイーツもこどもの頃から一人で作ることが好きでした。そのまま大人になって、カフェでお茶することが楽しみになって、気が付けば人気のカフェの面接を受けて働き始めて今に至ります。

当時はインスタとかそういったSNSなどまだなくて、おしゃれなカフェとか素敵なカフェとかは、それこそおしゃれな友達がいてこそ知り得る情報でした。そういう所で普通に働いてきて、カフェの仕事が終わっても友達とカフェ行ったりしてました笑(大阪です)。なので、そのカフェそのカフェで「あの子と一緒に行ったな」とか「ここからの景色変わってないなぁ」とか思い出があって、私の人生の一部になっています。

だから、そんな風に「美味しいな」「何だか気持ちが良いな」そう感じて過ごしていただけるような、そういうお客様との関りが何より嬉しいです。

今は、店の在り方よりも、カフェの扱いがメニューの写真カタログみたいになっていて・・・それはそれで時代なんですけれど。お湯入れて3分みたいなインスタント的ではないお客様との関りを大切にして、誠実に店を育ててゆきたいです。

11年・・・これから先はどこまでゆけるのか?何度も書いてて鬱陶しいかもですが笑、映画ニューシネマパラダイスのように。そこにお客様の、そして私の人生があって、それが積み重なってエモーショナルな映画のような店でありたいです。

もう11年、すでにお客様のいろいろな思い出が積み重なる店となっています。保育園児だったお客様は中学校2年生。小学生だったお客様はもう大学受験です。

大雨の中ご来店下さった素敵なご家族様に、あたたかなお気持ちいただきました。ありがとうございます。

そして、T様のお誕生日お祝い3回目、お祝いさせていただいてありがとうございます。これからも毎年の恒例行事にしていただけるようがんばります。

店主。