akaiitoは小さなカフェです。
奈良の端っこ、決して「場所が良い」という訳ではないところにポツリとあります。
駅からも遠く、生駒市民でもほとんど通ることがない道沿いにあります。
もちろん、最初は誰も知らなくて、知ってもらう手立ても無い一人でやりくりする小さなカフェ。
でも、多くの雑誌の方が見つけて下さり
「美味しいよ」と、色々なメディアさんで紹介してくださり、
少しづつ・・・ちょっとづつ知っていただき・・・お客様が増えてきました。
そして、何かの偶然で、akaiitoを見つけて下さったお客様が、ファンになって下さって、
ず~っと通って下さっています。
6年目となると、色々と考えたり、頭の中が整理出来たりです。
よく考えるのが
「akaiito大好き」
と、お越し下さる、恋愛としては相思相愛の関係のお客様は、
akaiitoをどのように感じて下さっているんだろうという事です。
飲食店をしていて、先輩などからよく言われるのは
「お客様は移り変わる、どんどん入れ替わり立ち代るから、新しい人をどう呼び込むか」という事です。
以前は、わたしも自営業は初めてで、経験してゆくしかないので、
「そうだ、新しいお客様にどんどんお越しいただかないとダメ」なんて考えていた時も・・・
毎日毎日、初めてお会いするお客様がいらっしゃるわけですが、
どんどん入れ替わるというのは・・・・・
ちょっと、うちのような小さなカフェには似つかわしくないのかな?って。
akaiitoが大好きと、お越しくださるお客さまってどんな方?
と、思うと・・・
・ご自分の考えを持っていらっしゃる
・ご自身の好きな物や興味は他人に左右されない
・そもそもジャンキーな食べ物が・・・そうお好きではない
・身体によい食べ物の味が分かられる
(蒸し人参などは、ご説明しなくても「甘い」「旨い」とおっしゃいますし、
お米も「美味し~」とおっしゃいます)
・お野菜の多いメニューを好まれている
(肉・飯・終わり・・・ではなくて)
・うるさい場所が苦手
・ほっとしたい
こういう感じでしょうか?
なので、akaitoとしても
「好んで下さるお客様」により心地よくお過ごしいただけるために・・
を、追及してきました。
お客様が好んで下さる点と、
こうして一人で手作りで営業させていただいている点がマッチしているんだと気が付きました。
もちろん、新しいお客様がお越し下さって、
知って下さって、また「居心地がいいな」とそう思って下さって、
赤い糸が繋がってゆくのが一番幸せです。
「こんなカフェ探してた~」
そう思っていただけるのが一番です。
それで、11月でサンデーモーニングを終了する事にしました。
お客様にとっては
「日曜日の朝はちょっと出にくい」という感じなのだとやっとわかりました 笑。。
逆に「夕方の方がお茶しに行きやすい」という事なんだと思います。
今まで、サンデーブランチやら何やら、何度もトライしてきました。
でも、定着できなかったのは朝より、お昼から夕方・・・
その時間帯に都合がよいお客様が多い・・という事なのだと思います(*^-^*)。
でも・・・いつもモーニングを楽しみにお越し下さるSちゃんと、
Oさんには申し訳ない気持ちもいっぱいです。。。
料理人さんのお客様が仰った一言が、私の気持ちを変えてくれました。
「akaiitoみたいなお店好きやねん、僕は 笑。
穴場やなぁ 笑。めちゃ旨いけど・・・まだあんまり人が気付いてない・・笑
アルバイトに任せてない店!見つけたら嬉しくなるねん」
それで思ったんです。
これでいいんやなって 笑。
お客様が美味しいって気づいて下さって、
手間ひまを有難いと思って下さって、
「家では出来ない」って思って下さって
(馬淵さんの奥様も、家ではこんな手が込んだ事出来ないから、
美味しいもの食べたい時はakaiitoに来ようって仰って下さってました (*^-^*))
そしてそれが何よりで、落ち着いてお過ごしいただけたら何よりで。
それが、akaiitoとお客様の相思相愛の関係なんやろうなぁって。
お客様は、SNSが苦手な方も多いので
情報をお伝えするのが大変といえば大変ですが、
「お越し下さるまで、何もお伝え出来ない」って・・
そういう関係も素敵だし、そういう事に回帰してゆくのも良いのかもしれないですね。
全部、手書きのakaito通信のような 笑。
さきほど、いつも彼女さんお越し下さる宝塚在住のマコトさん(HPにもご出演)が
ふらりとやって来られました。
「ああ・・・挨拶に来ただけ、前を通ったから」って 笑。
1人でカフェすると、彼女さんが「ズルイ」と怒らはるらしく(可愛いです)
挨拶だけしに寄って下さいました 笑。
23日の小料理屋カフェの事と来月のクリスマスディナーの事はお伝え出来ました (*^-^*)。
日々、お客様に感謝しています。
ありがとうございます(*^-^*)。
てんしゅ。