映画ラストレターでコラボさせていただいた手紙寺さん
15日にNHKさんで放送されるそうです。「所さん!大変ですよ」
akaiitoでも、手紙寺さんのお手紙書いていただけます。届けない手紙だから、気持ちが整理できるって事もありますよね。
私も、お空のお星さまになった人へいつも思いや感謝や、今だから気が付く事もあったりしてます。
てんしゅの手紙の想い出・・・・
新人でとある会社に就職しました。ほんとに何というかやんちゃで・・・個性的で、会社にとってはとても扱いにくい新人だったと思います。業務の一環で、会社の通信を色々な全国各地の支社や工場に送るという新人らしい仕事をしていた時、ふと開けた封筒の中にこんなメモが入っていました。
「私は、定年退職を致します。後任の者がいないので、会社通信は次回から送っていただかなくて結構です」
と書いてありました。
そして、その退職日が・・・ななななんと明日!
私は会社に入ったばかりで、定年退職ってとても寂しい事で、お年寄りが社会から必要とされなくなる事なのではないか?と、まだ若くてそう思っていたので、そのメモがどうにも頭から離れません。それで、いてもたってもおれなくなって昼休憩を返上してお手紙を書きました。
会った事もない別の県の工場の定年退職される主任さんに
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「いつもお世話になっております。会社通信、以降不要との事ご連絡ありがとうございました。確認させていただきました。
ところで、定年退職されるとの事おめでとうございますと言っていいのか新人の私にはわかりませんが、お寂しくなられませんか?長い期間会社で働いてこられてお疲れさまでした。
入っていたメモを拝見した時に、社会人になって初めて定年退職という文字を目にして、私は寂しい気持ちになり、お会いしたことも無いですがお手紙を書いています。
退職されたら毎日何をされますか?退職されてもお元気で、楽しい毎日をお過ごしくださいね。」というような事をもっと長く書きました。
退職が明日だったのでFAXで送りました。
そうすると翌日、私宛にFAXが届きました。昨日お手紙を送った他の県の工場の主任さんでした。
「心優しいお手紙をありがとうございました。ちょうどデスクを片付けていたら、あなたからの手紙が届きました。私は長年この会社で働いてきましたが、あなたからいただいた手紙が一番うれしい思い出になりました。新人のあなたが、一生懸命働いている姿を思い浮かべて微笑ましい気持ちになりました。ありがとうございます。
長年働いた会社を退職するのは寂しいですが、嬉しい事もありますよ。毎日趣味の囲碁をしながら過ごせるので、それを楽しみにしています。会社は、あなたのような若い人が次の未来を背負って頑張ってくれると信じています。今のまま、人を思い遣る心を忘れずに元気でがんばって下さい。応援しています。」というような事がかいてありました。
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ただ一度、お手紙のやり取りをしただけですが、私の方でも会社の一番の想い出になりました。折に触れ思い出し、一度はナイトスクープで探してもらおうかと思ったりもしたのですが笑、そんな事をしても仕方が無いので、心の中に閉まっています。
お名前もハッキリと憶えています。
この話を、退社する時の朝礼で話したら、先輩社員さんみんな泣いてくれました。
手紙って、すごいパワーがあると思います。そう、応援パワーです!あの時のあの方が、私の手紙で「この会社で働いていてよかった」という気持ちで退職してくださったなら、すごいものです。
恐らく普通は・・・辞めはるんか、ほな通信は来月号から送るんやめよ!で終わると思いますが、わたしはどうもそれだけでは気持ちが落ち着かなかったみたいです。でも、世間的には「空気読めない」のかもしれないですが、そこがわたしのいいところなのかも?と、思ってみています。
今も全然変わってないかも?
自分の人生は自分の選択の結果だと言います、ほんとにそうですよね。選択もそうですが、言葉もですね。出した言葉に対する結果でもあります。
もう言い訳出来ない事・・・
やっとわかった事・・・・
手紙に書いてみるのもいいかもしれません。
akaiitoでも手紙寺さんの手紙、書けます。