
今日という日が、静かに、確かに、特別な日。
ご予約なしでお越しいただける、最後の日。
扉が開くたびに、「akaiito大好き」という気持ちが、目に見えない形でそっとこぼれ落ちてくるようで
そのひとつひとつに、胸がいっぱいになりながら、でもずっと笑顔でいられた一日でした。
そして、開店して少し経ったとき、
小さな赤ちゃんとお母さんが、ドアを開けてくれました。
お話をしていると、ふと「昔、夜カフェによく来てたんですよ」と。
——え。
まさか、と思いながら聞けば聞くほど、記憶の中の扉がひとつ、またひとつと開いていく。
毎週金曜日の夜。ほぼ欠かさず来てくれていた、あの学生さん。
就職されてからは、ぱったりとお見かけしなくなって、もう12年ほど前の話です。
「最後だと知って、絶対に来たかったんです」
その言葉が、静かに、深く、胸に刺さりました。
あの頃の夜が、お客様の心の中に生きていたなんて、感動。
赤ちゃんのやわらかな重さを抱きながら、お客様が思い出に会いに来てくれた。
その事実だけで、14年間、ここに灯りをともし続けてきた意味が、あったと思えます。
お客様お一人おひとりの中に、それぞれのakaiitoがある。
それがこんなにも嬉しく、こんなにも誇らしく、こんなにも、泣きたいほど愛おしい。
思い出に会いに来てくださって、本当に、ありがとうございます。
みなさまのことを、ずっと忘れません。
— akaiito MUMU