2025年1月18日

 

 

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夜が深くなる頃、
ちいさな隠れ家「akaiito」の厨房では、
ひとつの習慣が静かに始まります。
チーズケーキを焼くための大切な「ドロワ」。
その重たい型を、ひとつひとつ丁寧に磨くのが店主mumuの日課。

フランスで1814年に創業した老舗製菓メーカーのこのドロワは、頑丈で頼もしく、シェフやパティシエから愛され続けてきた名品です。
そんな道具を使えることに、心から感謝しています。トキメキです。

「今日もありがとう。」
「明日もよろしくね。」

そんな思いを込めながら、紙を滑らせる私の手。
毎日のお掃除は、まるで瞑想のよう。

道具が輝きを取り戻すたび、
私の心も澄んでいきます。

昨日のこと。
お正月用に「RÉGAL CHEESECAKE・Classe Supérieure・Art de Pour Crème」をお買い上げくださったお客様が、

「すごく美味しくて、どうしてもお店で食べたくなったんです」

と、お嬢様と一緒に来店してくださいました。
「美味しい、美味しい!」と、笑顔で絶賛してくださったその姿。
それはまるで、私の心に光を灯す魔法のようでした。

お客様のそのお言葉が、私を動かします。

「絶対に美味しいチーズケーキを作ろう!」

そう、心から思えてとても嬉しくて、希望が湧いてきます。

夜な夜な、ドロワを磨くこの時間は、お客様への感謝と、
明日への決意を静かに育む大切なひととき。

「美味しいものを食べたなぁ」
「また食べたいなぁ」

そう思っていただけるように、
今日も私は磨き続けます。