開店当初からずっと鍋炊き、ふっくら美味しい鍋炊き。

akaiitoは奈良の片隅にひっそりと営業している小さな店、6月で12年目に入ります。この長い間に、当時小学生で店の外から「いつか行きたいな」とakaiitoを見て下さっていた方もご結婚され母になられお客様としてご来店下さったり、確実に月日は流れています。

そんな長い間ずっと変わらない朝の仕込みは、鍋炊きのご飯です。電気炊飯器は使わないので使い方が分からないくらい笑。朝、お鍋から立ち上る湯気と美味しいごはんの匂いがakaiitoの厨房に広がります。

「さぁ、今日も素敵な一日になります様に」

今日もいつもお世話になっているご家族様にご来店いただきました。ご主人は単身赴任、ご子息は転勤、なのでみなさんいつもは奈良から遠く離れた地にバラバラでお過ごしなのですが「akaiitoが好き」という共通の感性を持ってくださっていてどなたが言い出すでもなく「akaiito行こう」とご来店下さいました。奥様曰く「akaiitoは誰にも教えたくないんです」とニコニコでおっしゃって下さっていました。「akaiitoに私の席が無くなるのは嫌なんです」と。そうして「美味しいな」「美味しいな」とご家族久々で楽しいお時間をお過ごしくださっていました。(私も時々参加笑)

昨日もご夫婦でご来店下さったお客様、奥さまが最初にご来店下さって「感銘を受けた」とご主人にお話し下さっていたそうなのですが、ご主人とまたご一緒にご来店下さっていました。「akaiitoは大切な人にしか教えたくないんです」そんな風におっしゃっていただいて感謝いっぱいです。色々なお話をさせていただいて、そういった時間を持たせていただける事もとっても有難い事だと思っています。

何かの切っ掛けでこんな奈良の片隅にあるakaiitoを見つけて下さって「好きだなぁ」と何度も何度も通って下さるお客様にはとっても感謝していますし「さぁ今日も美味しいご飯をご用意させていただこう!」と毎朝気合が入ります。

「おいしくなぁれ」と声を掛けて、ふっくら炊きあがった玄米から温かな湯気が立ち上る。誠実に真面目に、美味しい事。身体に優しい事。手間暇をかける事。毎日毎日、素敵なお客様に励ましていただき、元気をいただいています。

食べる事、愛する事、生きる事、思いやる心。

お客様の「大好き」と「癒し」がここにありますように。

 

店主。