2025年5月30日

「トントン、チーズケーキくださいな」

今日は、ちょっぴり特別な日。
小さなカフェ akaiito に、ぽかぽかの陽ざしとやさしい風がそっと舞い込みました。

午後のことでした。
お友だちとティータイムを楽しんでいたお客様が、一度お帰りになったあと……
コンコン、とドアをノックして、もう一度戻って来てくださったのです。

「どうしましたか?」とわたしが声をかけると、
少しはにかんだ笑顔で、こうおっしゃいました。

「……あの、チーズケーキ、買って帰れますか?」

「もちろんですとも!」と、わたし。

「じゃあ、2つ、くださいな」

「どうぞどうぞ、お座りください😊」

お話をうかがうと──

「さっきもお願いしたかったんだけど、お友だちが一緒だったから言いにくくて…
でも、とっても美味しかったから、やっぱり買って帰りたくなって戻ってきました」

その言葉が、胸の奥にふわっとあたたかく広がりました。

そして、チーズケーキをご用意している間、お客様はぽつりぽつりとお話してくれました。

「家族みんな、akaiitoが大好きなんです」
「子どもたちは、ランチがとっても美味しくて好きだって言ってます」
「でも、コロナになってから、なかなか来られなくなってしまって」
「でも今日、久しぶりに来て、やっぱり美味しかったです!!」
「お弁当も食べておけばよかったな」
「もっとランチにも来ればよかったなぁ…」と。

(お弁当はコロナ禍で始めて、今はやっていませんし、昔のランチセットは、2024年2月で終了しています|現在は、お任せランチ。土&日曜日のみ4名様よりご予約承っております)

今年でakaiitoは14年目に入ります。
2019年の冬から始まったコロナ禍 、あれからもう6年。

コロナ禍までの最初の8年と、その後の6年。
いろいろなことが変わりました。(色々な事を変えました)

でもね、変わらないものもあります。
それは、心を込めてお作りするチーズケーキのやさしい味。
そして、また最近は「やっぱりakaiito、美味しいね」って、また戻ってきてくださるお客様が増えてきたこと。

それが、どれほど嬉しいか、うまく言葉になりません。

お飲み物にも、小さな物語があります。
香り豊かなお茶やコーヒー豆。
なめらかな牛乳や、丁寧に手作りした豆乳──
どれも、あなたの時間を優しく包むために、そっと・・・・

akaiitoは、いつでもここにあります。
変わらぬ愛情と、奇跡のようなチーズケーキと一緒に。
どうぞ、またお立ち寄りくださいね。
あなたと、またお会いできますように。


🍰 akaiitoのこと

チーズケーキを焼く小さなアトリエ。
そこには、心とからだにそっと寄り添うスイーツやドリンクたちが並びます。

使用するのは、できるだけ自然な素材。
厳選した大豆から作る手作り豆乳、生姜たっぷりの自家製シロップ、
暑い日には、からだの熱をやさしく逃がしながらも内側は冷やさない、
美味しくてやさしい「豆花(トウファ)」も人気です。

そして、主役はやっぱり、ミルキーで濃厚なチーズケーキ。
「やっぱり買って帰りたい」と、お持ち帰りされるお客様も少なくありません。
ひとくちごとに、幸せの余韻が広がります。

おひとり様でも気軽にお越しくださいね。
お茶とチーズケーキと、あなたの時間がふんわり調和する場所。

そして…“恋が実る席”があることを、知っている人は知っているのです。
もしかすると、あなたの物語も、ここから始まるかもしれません。