
このたび、akaiitoでは
「杭白菊(こうはくぎく)」のつぼみだけを手摘みした
特級品の「胎菊(たいぎく)」のお茶をお取り扱いすることにいたしました。
杭白菊は、かつて宋・元・明の宮廷に献上された系譜を持つ菊。
その中でも「咲く直前のつぼみ」だけを選び、
朝露の残る時間に静かに摘まれたものが胎菊です。
花が開く前の菊は、外へ放たれる前の香りと成分を
内にぎゅっと抱きしめている状態。
その気配は、派手ではなく、静かに透き通っています。
無農薬で育てられ、日本入荷後には残留農薬検査も行われ、
未検出が確認されているもののみを選びました。
ただ安心なだけではなく、“美意識としての清らかさ”を大切にしたかったからです。
湯を注ぐと、やわらかくほどけるように香りがひらきます。
目の奥の疲れ、呼吸の浅さ、思考のざわつきが
少しずつゆるんでいくような時間が流れます。
そして、胎菊のお茶は、akaiitoのチーズケーキと、とても良く合います。
チーズケーキは、ゆっくりと呼吸しながら熟成し、
その深みはひと口ごとにやわらかくほどけていきます。
その余韻を、そっと美しく整えてくれるのが胎菊です。
まず、チーズケーキを味わってください。
ミルクの豊かさ、塩味のバランス、香りの余白。
その余韻を感じたあとに、胎菊のお茶を一口。
甘さを消すのではなく、
美しいところだけを、静かに伸ばしていくお茶です。
この組み合わせは、
akaiitoが大切にしている「やさしい贅沢」の象徴です。
どうか、あなた自身の時間が、
やわらかく、深く、ほどけていきますように。


阪奈道路生駒インターより5分 薬師寺・唐招提寺よりお車で18分 東大寺よりお車で25分
近鉄生駒駅よりバズにて15分